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【Concert Report】今回のテーマは”愛”(第150回定期演奏会)

2022年 8月 3日

7月30日(土)真夏日の晴天の中、東京都池袋にある東京芸術劇場にて、第150回定期演奏会が開催されました。

本公演のテーマは、ずばり「愛」。

プログラムはワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死、ベルク/抒情組曲(T.ファーベイによる弦楽オーケストラ編)、ツェムリンスキー/抒情交響曲。

前奏曲と愛の死は、通常であれば管弦楽のみの演奏が主流ですが、本公演では原曲に沿ってソプラノ独唱が入りました。純白のレースのドレスに身を包んだ森谷真理さんが登場。シルクのような姿でイゾルデを演じ、愛を歌うその伸びやかな声を会場の隅まで響かせました。

抒情組曲は作曲者ベルクのただならぬ恋愛を下敷きに書かれたといいます。

弓の木の部分で弦を叩いてバチンバチンという音を出したり、駒の近くを弾き掠れたような音を出したりして、情熱的とは程遠い静寂かつ精神的な拗れた愛の様相を紡ぎだしているように感じました。

曲中のメロディには「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲のテーマが現れ、ワーグナーと次のツェムリンスキーをつなぐ橋渡しのような1曲となりました。

抒情交響曲はソプラノとバリトンの2人の愛の歌。ステージ後方には日本語訳の歌詞が映し出され、曲の世界に入り込む一助を担っていました。

森谷さんは真っ赤なドレスに着替え、大西宇宙さんはキリッとした燕尾服でステージに現れました。

曲は不安げですが劇的に始まります。途中、夜の世界で二人の愛を歌い上げますが、最後には「別れのときが甘やかであるように、それが死ではなく、成就であるかのように」と歌って終わります。曲が終わると、会場は拍手の大喝采!会場全体が興奮に包みこまれました。

次回は8月19日(金)東京オペラシティにて、特別演奏会~真夏の世の夢~をお届けします。語りには女優の中井貴惠さん、ソリストに森麻季さん、金子美香さん、髙木凛々子さんを迎えてのオールメンデルスゾーンプログラムです。

ぜひお楽しみに!