『音楽文化の担い手としてのプロ・オーケストラが主催する、わが国ならびに各楽団が活動の重点を置いている地域にとって意義がある企画』として幣楽団第147回定期演奏会が選ばれました。

【選考理由】

強豪ひしめく在京オーケストラの中で、東京ニューシティ管弦楽団が「パシフィック フィルハーモニア東京」へと生まれ変わる。その最初の定期演奏会に、昨年、一昨年の共演でめざましい成果を挙げた古典派のスペシャリスト鈴木秀美を配したのは、楽団の一見識の現れだろう。ハイドンの「太鼓連打」とべートーヴェンの「英雄」、何の変哲もない選曲のようで、これほどオーケストラの船出にふさわしい取り合わせはない。聴けば分かる面白さ、乞うご期待！

岩野裕一（アフィニス文化財団　オーケストラ助成委員）

■第147回定期演奏会　4月8日19時開演（18時開場）東京芸術劇場

指揮：鈴木秀美　

• ハイドン／交響曲第103番 変ホ長調 「 太鼓連打」
• ベートーヴェン／交響曲第3番 変ホ長調 作品 55「 英雄」